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衆院山口2区の補欠選挙
ガソリン値下げ是非の審判に
今回のテーマ
 たかが1小選挙区の補選とあなどるなかれ。結果いかんで政局や党内抗争の火種にもなることだってあります。で、どっちが勝ちそうかというと…。

 日本3名橋の1つ「錦帯橋」や作家の故宇野千代さんの生家があることで有名な山口県岩国市を中心とした衆院山口2区で補欠選挙が行われています。今月27日が投開票日で、与野党とも幹部を投入して最後の追い込みの真っ最中です。

 衆参両院議員の補欠選挙が4月と10月の年2回に固めて行われるようになったのは2000年に公職選挙法が改正されてから。衆院が「小選挙区」になって以降、辞職や死亡のたびに補選をするのは大変だというのがその理由です。年に2回しか行われないので政権与党や野党の取り組みを占う「プチ中間選挙」と位置づけられることが多く、とりわけ今回の補選が注目されているのは、選挙結果がガソリン値下げの是非への審判になるとみられているためです。

 ご存じの通り、4月から揮発油税に上乗せされていた暫定税率の期限が切れて、ガソリンは値下がりしています。与党はこの暫定税率分を復活させたいので、与党候補が勝てば、国民から「暫定税率を復活させる法案を衆院で通してよい」というメッセージが出たと判断して、再議決に踏み切る方針です。逆に野党候補が勝てば、国民はガソリン値下げを支持しているというあかしともいえ、再議決の判断は難しくなります。

 ただ話はガソリン問題にとどまらなくなる可能性もあります。与党の福田康夫首相、野党の小沢一郎代表のどちらか選挙に負けた方が「国民からリーダーとしてダメ出しされたも同然だ」という論調が広がれば、内閣支持率が降下中の福田首相は「もう持たない」といわれかねません。一方の小沢代表も、もともと選挙手腕をかわれての代表就任なので、負ければ党内で小沢代表は中堅議員から突き上げられかねません。 だから責任問題と切り離すため、首相など党首級を選挙応援に行かせるのをやめ「地元事情や独自の投票基準がある」とあらかじめ逃げを打つこともあります。通用するかどうかはそのときの情勢次第ですけども。

産経新聞編集局記者 佐々木美恵さん
産経新聞政治部で首相官邸や自民、民主、公明党などを取材。現在は野党担当
[情報掲載日:2008.4/23]