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人は見かけではない、と言いますが、なりたい自分ってどんな姿なのか、人からどう見られたいかを考えて、ちょっと背伸びした服装選びをしてみませんか? あなたの行動も変わってくるかもしれません。
大事なプレゼンテーションのときや、仕事でのビッグなチャンスを与えてくれるかもしれない人に初めて会うときに、あなたはどのような服を着ますか?
そんなとき私は、着ていく服が決まっています。そう、ここ2年くらいは、黒のパンツスーツです。あるブランドのパンツスーツにほれ込んで、夏物、冬物と同じデザインのものを持っています。
そのスーツを着るとちょっと不思議なことが起こります。街角のショーウィンドーに映る自分の姿にちらりと目をやり、背筋が伸びているかどうかを確認し、別の服を着ているときよりも、若干歩幅が広いような気がします。多分、今の私にとっては、その服が一番自分にパワーを与えてくれるのでしょうね。
私がそんなパワーを与えてくれる服に初めてであったのは、20代の半ばころでした。もう20年以上も前のことですから、女は結婚したら仕事を辞めて家庭に入るのが当たり前の時代でした。そうそう、女の幸せは、夫となる男次第という考え方がまだまだ世間で闊歩していたころです。そんな価値観を素直に受け入れることのできなかった私は、「ありたい自分の姿と何かが違う」と悶々としていたのです。
そんなとき、ふと立ち寄った映画館で観たアメリカ映画(タイトルは忘れてしまいました)で、テーラードのスーツを身にまとい、マンハッタンの街を颯爽と歩いていたワーキングウーマンの姿に魅了されました。
そして、その週末、早速デパートに足を運び、そんなスーツを買い求めました。「あっ、これだ」と目に入ったスーツは、今でも忘れません。偶然にもデザイナーはアメリカ人でした。
そのスーツは、なりたい自分に近づかせてくれる魔法の服でした。だって、その服を着た日は、どんなに混んだ通勤の地下鉄の中でも、経済紙の朝刊に目を通し、いつもはちんぷんかんぷんな記事の内容も、不思議に理解できたような気がしました。
人は見かけではない…といいますが、それは裏返せば、見かけで判断する人が多いから、その戒めとしてよく使われるのでしょう。だとすれば、自分がどう見られたいかによって、ちょっと背伸びをして服装を選んでみる。すると、周囲からの視線を気にして、そこにはいつもより頑張っている自分がいるかもしれません。服装に背中を押されるキャリアアップもありそうな気がしています。
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