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経済のニュースをわかりやすく説明
“クールジャパン”ブームの背景は?
今回のテーマ
 ここ数年、海外で「日本」がちょっとしたブームです。マンガやアニメ、ゲームのほかに日本食、さらにクルマやIT機器などの工業製品まで。なぜ注目されているのでしょうか。

 宮崎アニメに、ハローキティやポケモンなどのキャラクターなど、日本のポップカルチャーが「クール(かっこいい)」と呼ばれアジアや欧米の若者にもてはやされています。歌手PUFFYはブレイクし、秋葉原のメイド喫茶は外国人観光客が訪れる人気スポットに。村上春樹やよしもとばななの本も各国語に翻訳されてコンスタントに売れているようです。

 回転ずしやラーメンなどの日本料理も「低カロリーのヘルシーフード」として世界を席巻しています。トヨタの車は欧米のみならず韓国でも人気の高い外国車です。ガソリンの値段が上がり、燃費が良くて質の高い、つまり修理の回数が少ない車が求められているからです。

 こうした“クールジャパン”ブームは、環境や健康に対する関心の高まりとともに、経済がグローバル化してアジア全体の地位が上がってきたことと無関係ではありません。中国をはじめ経済成長を続けるアジア各国の市場規模はどんどん膨らんでいて、世界中がアジアを向いています。その中で日本は今のところアジア最大の経済力を誇っていますから、ほかの国に比べて商品やコンテンツの開発力では一日の長があるのです。

 20年近く前のサンリオの展示会で、海外で売り出すために新しくデザインされた「ハローキティ」を見たことがあります。欧米人の好む色や形をリサーチした結果、ものすごく不細工な顔のキティちゃんで、案の定ヒットしませんでした。いま、オリジナルのキティちゃんが世界中の女の子たちから「カワイイ」と言われているのを見ると、アジア人の感性が世界に受け入れられる時代になったのだなと思います。

 カップ麺に使い捨てカイロ、温水洗浄便座にドラム式乾燥機、プラズマテレビにICチップ内蔵の交通カードと、実は「日本生まれの世界で初めて」ブランドはたくさん。経済産業省は新日本様式と名付けてPRに懸命ですが、今年も「日本ならでは」のこだわりや発想が生かされたモノやサービスがどんどん世界に広まってほしいものです。

産経新聞編集委員・名古屋特派員 早坂礼子さん
産経新聞経済部で経済官庁や各業界を20年あまり担当。今年8月から現職
[情報掲載日:2008.1/9]