HOME >  キャリア&スクール >  経済ニュース
 
経済のニュースをわかりやすく説明
外資系超高級ホテルの進出ラッシュその裏にある理由って?
今回のテーマ
 ここ数年、東京は外資系超高級ホテルの進出ラッシュです。1泊何万円もする超五つ星がズラリ。なぜあんなに次々とできるんでしょう。その裏には…。

 広々とした豪華な客室に世界のグルメをうならす有名レストラン、あたかも王侯貴族に対するような一流のサービス。都内に超高級ホテルが次々に開業しています。昨年6月には日本橋に「マンダリンオリエンタル」、今年3月は六本木に「ザ・リッツ・カールトン」、9月には日比谷に「ザ・ペニンシュラ」が出現。再来年3月には八重洲に「シャングリ・ラ」も登場する予定です。

 1杯お茶するだけで1500円以上する超高級ホテル。「いったい誰が利用するの?」と某ホテルに聞いてみたら、ビジネスや観光で訪れた外国人のほかに、地方から仕事で上京した企業のオーナー経営者、出張で利用する大手企業役員など日本人で結構繁盛しているのだそうです。セレブだけではなく、話に聞く外国の高級ホテルってどんなものなのか一度泊まってみたいと思う普通の人も多いよう。実はホテル側も彼らがターゲット。ゴージャスなムードと洗練されたサービスを提供すれば、「あそこはスゴイ」とクチコミで伝わって格好の宣伝になるのです。

 もうひとつは、都内の再開発ラッシュです。以前、私が取材した外資系ファンドは大手町の一等地に事務所を構えていましたが、今年4月に開業した新丸ビルに引っ越しました。なぜなら「新しいビルほど設備やセキュリティーがいいし、ステータスも高いから」。

 商業ビルの開発業者は、どれだけ高い家賃で店子を集められるかが勝負。外資系高級ホテルが入ってくれればビルのステータスが上がりお金持ちの入居者が集まると、有名ホテルの誘致に力を入れたのです。東京都の条例では、再開発地域に公園やホテルなど公共性の高い施設があれば規定より広い容積を使ってもいいことになっていますから、この規制緩和の影響もあるかもしれません。

 外資系高級ホテルには、エステやディナー付きのお得なレディースパックも。誕生日など特別な日に自分へのご褒美に使うのもいいかもしれませんね。ただし、それなりのおしゃれや立ち居振る舞いを忘れずに。

産経新聞編集委員・名古屋特派員 早坂礼子さん
産経新聞経済部で経済官庁や各業界を20年あまり担当。今年8月から現職
[情報掲載日:2007.11/14]