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●今月のテーマ●
仕事と子育て
仕事と子育て、私にも両立できる?

事前に協力体制をつくって自然体でハッピーに

 子どもが生まれても今の職場で働き続けたい。でも、「仕事と子育ての両立って、すごく大変そう」と感じていませんか。コーチングを通して、多くのお母さんたちの悩みに耳を傾けてきた川井道子さんに聞きました。

取材・文/渡邊良子

子育て以外の世界があることは
精神的なストレスを軽くする

 子どもが熱を出したために早退、保育園へお迎えのため終業とともにダッシュ…。ワーキングマザーの先輩たちを見ていると、子どもに振り回され、時間に追われて、ホントに大変そうに見えます。でも、「仕事をしながらの子育ては、メリットも多いんですよ」と川井道子さん。「子ども以外の世界が確実にあるというのは、子育ての精神的ストレスを軽くしてくれるんです」

 核家族化が進み、親族や地域の協力も得られない今の時代、子育ての負担は母親に集中。“子育てでしか自分は評価されない”と自分で自分にプレッシャーをかけ、ストレスをためこんでいる専業主婦の母親も多いそう。

 「確かに、仕事をしながらの子育てには、身体的にも時間的にもストレスがつきまといます。けれども、子育て以外に認められる場がある。金銭的なゆとりはもちろん、人との出会いもあるし、オシャレもできる。気持ちの切り替えや自分の時間の確保もうまくなるのではないでしょうか。“毎日が感動の再会で、保育園に迎えに行くのがすごく楽しい”というワーキングマザーもいるぐらいです」

頼りになる協力者を意識的にキープして

 とはいえ、そううまくいくケースばかりではないよう。「子どもが気になって仕事に集中できない、子どもといても仕事が気になってしまう、など、切り替えがうまくできなくて、悪循環に陥っているワーキングマザーもいます」

 そうならないための対策を教えてもらいました。

1.備えあれば憂いなし、あらかじめ予測と対策を

 「できれば、子どもが生まれる前から、保育園の情報収集はもちろん、親族をはじめ友人知人の協力体制を確認しておきたいですね。子どもが生まれてからのことを夫婦で話し合っておくのも大切。小さいうちは急な発熱なども多いので、病時保育についても調べておくとよいでしょう」

2.子育ては手分けして協力者は多いほどいい

 「頼りになる協力者を、意識的にたくさんキープしておきましょう。保育園でのママ友は、“同志”という感覚があるためか、親子で長くつきあえる友達になるケースが多いよう。ご近所にも顔と名前を覚えてもらって。緊急時の連絡先リストを作っておくのもおすすめです。園や学校の先生とのコミュニケーションも忘れずに」

3.“思い通りにいかないのが子ども”と思って

 不可能、コントロール不能です。努力でどうにもならないこともあります。“子どもは大自然の一部”というぐらいの気持ちでどーんと構えて」

 「ある助産師さんが“子どもは10年、仕事は一生。だから仕事は続けなさい”と言っていました。私自身、子どものおかげで仕事も人生もおもしろくなった」と川井さん。全部自分で、と思い込まず、自然体でハッピーなワーキングマザーになりたいですね。

川井さんがすすめる
産休・育休中にやっておきたいこと
3つのポイント

 「ちょっとした心がけでスムーズに仕事に復帰できる」と川井さん。
心に留めておいて。

1. 会社の情報を得ておく

 サイトやマスコミ、知人などを通して幅広く情報収集を。

2. 復帰後に役立つ勉強を

 資格取得の勉強や、仕事に関する本を読むなど、自分のスキルアップを心がける。

3. 節目節目で連絡を取り合う

 出産報告はもちろん、年末年始や年度の変わり目など、近況報告を兼ねた連絡を取り、つながりをキープしておく。

今月の達人

川井道子(かわい・みちこ)さん

川井道子
(かわい・みちこ)さん

1959年生まれ。広告制作プロダクション勤務を経て、フリーに。コピーライター兼ライターとして活躍。2003年、3人の子育てに疲れ果て、ワラにもすがる思いでコーチングを受け、その効果を実感。2004年、生涯学習開発財団認定コーチに。同時に、子育てコーチングくらぶ〈ダブルス〉を立ち上げ、“子育ての知恵と体験”を共有し、ともに支え合う場を提供している。主な著書に、「今日から怒らないママになれる本!」(学陽書房)、「自分の頭で考えられる子に」「いいかげんにしなさい! と怒らない子育て」(ともにPHP出版)、「女の子って、どう育てるの?」(イースト・プレス)など。二男一女の母。
子育てコーチングくらぶ〈ダブルス〉http://www.kosodate-c.com/

川井道子さんの
女力アップの秘けつ
犬の散歩

 川井さんの愛犬は、ジャックラッセルテリアのテリー君。「どんなお天気でも、朝晩、毎日散歩に行きます。冬の寒風もなんのその。いつでもホントに楽しそうに歩くんです。ときどき私を見上げて“楽しいよね?”って(笑)。そんなカレを見ていると、“今を大事にして、もっと楽しまなきゃ”と思いますね」

川井道子さんの女力アップの秘けつ 犬の散歩

 「そんなに本格的にやっているわけじゃありません。お友達に“ビジョンヨガ”のインストラクターをしている方がいて、DVDをいただいたんです。それを見ながら、お気楽にやっています。身も心もほぐれる感じがいいですよ」と川井さん。1カ月続けたら、手のしびれや肩こりがラクになったとか。

想(めいそう)

 一日の中で、自分ひとりになって心を静める時間をもつことも大切、と川井さん。「20〜30分瞑想すると、疲れがとれて、気持ちが落ち着きます」と話します。川井さんの場合の瞑想は、「イスに座って目を閉じ、肩の力を抜いて深呼吸。自分の体や心の声を聴くつもりで、内面に意識を向ける」やり方だそう。

、いっか

 川井さんの座右の銘は「ま、いっか」だそう。「何ごとも、力んでいてはかえって力が発揮できません。緊張したとき、悩んだとき、“ま、いっか”と声に出して言ってみます。すると、自然に肩の力も抜けてリラックスできるんです」と川井さん。“実際に声に出す”というのがポイントとのこと。試してみては?

[情報掲載日:2009.3/18]