キャリア&スクール
デキる女の仕事術
●今月のテーマ●
使えるメモ術
仕事の効率が上がるメモの取り方とは

要点をビジュアル化して誰が見ても分かるメモを

 電話の内容をメモして伝える、打ち合わせの内容を議事録にするなど、メモやノートを取る機会は頻繁にあります。でも、後から見て分かる書き方ができていますか? メモ術の基本を美月あきこさんに聞きました。 

取材・文/渡邊良子

笑顔で読み返したくなる
後から使えるメモを工夫して

 自分が書いたメモを見て、いったい何を書いたんだろう、ということはありませんか。「メモを取ったことで満足してしまっているのでは」と美月あきこさん。客室乗務 員の育成や、ビジネスマナーの研修などを手がけ、多忙な美月さんは、“使えるメモ術”を実践している一人。「メモは後から読み直すための、まさしくメモライズ(記録)。だから、笑顔で読み返したくなる、パッと見て分かる書き方を心がけたいですね」

 まずは「きれいな字で書かなければ、などと構えないこと」と美月さん。カラーペンを使ったり、見出しを立てたりして、ほかの人が見ても分かるような工夫が大切だと言います。「文字だけだと書くのも読むのも大変なので、マインドマップ(“女力アップの秘けつ”参照)のような図を使ってビジュアル化するのもおすすめです」

 また、案件ごとにノートを分けるよりも、1冊にまとめるほうが効率的だそう。「スケジュール帳やノートなど、あちこちに情報が分散していると、探すのに時間がかかります。私自身、1冊のノートに情報を集約するようにしてから、確実に仕事の能率が上がりました」

要点をもらさずメモする習慣を

 ケースごとにどんなメモの取り方がよいのか、アドバイスをもらいました。

 電話のメモ

 「自分以外の相手への電話を受けて、それを伝える場合、用件を端的にまとめることが大切です。日付、電話を受けた自分の名前を書くのは基本。さらに、電話をかけてきた相手の名前、社名、部署名を書き、必要ならば電話番号も聞いておきましょう。これらの情報は、最後に復唱して確認するのも不可欠。社会人経験が長い人ほど忘れがちなので、注意してほしいですね。電話をかけてきた相手の雰囲気、急いでいるのか、困っているのか、朗報なのか、そんな情報も書き留めておくと喜ばれるでしょう」

 打ち合わせのメモ

 「まず、日付、時間、打ち合わせのテーマ、出席者を書きます。私の場合は、事前にノートの左ページに、自分なりに考えている問題点や意見を書いておきます。実際の打ち合わせのときは、右ページに、そのとき相手から出された意見や要望、現状の問題点を書いていきます。こうした事前の準備をしておくと、打ち合わせは双方の意見のすり合わせで済み、時間も短縮できます。メールやFAXなどもあるわけですから、社内の会議などでも事前に情報を出し合って、スムーズに進めるようにしたいですね」

 「一言一句もらさずメモを取ろうとする人がいますが、それは無理。メモを取ることに集中するあまり、大事な話を聞きもらすことにもなります。ポイントだけ書くつもりで、ノートを大胆に使って図式化しながら書くこと。心配なら録音すればいいわけですから」と美月さん。要点を押さえたメモの取り方を工夫していきたいですね。

美月あきこさんがすすめる
仕事の効率を上げるメモ術
3つのポイント
1. カラーペンを使う、見出しを立てる、図式化するなど、ビジュアル化を心がけて
2. 案件ごとにノートを分けるのではなく、1冊のノートに集約すると効率アップ
3. 電話を受けてメモを取る場合、相手の連絡先を復唱して確認することを忘れずに

今月の達人

美月あきこ(みづき・あきこ)さん

美月あきこ
(みづき・あきこ)さん

大学卒業後、日本航空、ヴァージン アトランティック航空で通算16年間、CA(客室乗務員)として国際線に乗務。アメリカロサンゼルスUCLAエクステンション留学。帰国後、大手ホテルチェーンで接遇・サービス研修を担当したのを皮切りに、多くの企業で研修などを手がけ、人材育成の会社を設立。航空業界への就職・転職を支援するスクール「CA STYLE」を主宰するほか、米国公認会計士(USCPA)として、カリフォルニア州で会計事務所の運営にも携わる。All About「ビジネスマナーサイト」ガイド。著書に、「愛されて売る 魅せる販売術」(阪急コミュニケーションズ)など
CA-STYLE
http://www.ca-style.jp/

美月あきこさんの
女力アップの秘けつ
ノート

 書店には“マインドマップ”に関する書籍がたくさん。美月さんは、以前からマインドマップを活用しているそう。「アメリカに留学していたとき、デキるクラスメートが、マインドマップでノートを取っていたんです。情報を1ページにまとめ、カラフルにビジュアル化すると、仕事の効率は断然よくなりますよ」

美月あきこさんの女力アップの秘けつ ノート
ちみつ

 「人前で話す仕事なので、どうしてものどをやられることが多いんです」と美月さん。朝晩、はちみつをお湯で割って飲んでいるそう。「ローズマリーやラベンダーなどのハーブが入ったはちみつをそろえて、その日の気分で楽しんでいます」。家では加湿器を使い、部屋の湿度を70%以上に保っているとか。

ィリアムズ体操

 「客室乗務員の3分の1は腰痛持ちです(笑)」と話す美月さん。自身も腰痛に悩まされており、整形外科に通っているそう。「病院の先生に進められた“ウィリアムズ体操”で筋肉を鍛えています」と言います。“ウィリアムズ体操”とは、腹筋や背筋を鍛えて骨を支える運動。ウエストも細くなり一石二鳥だとか。


 「仕事で2〜3カ月に一度はアメリカへ行くため、普段から英語に耳を慣らすようにしています」と美月さん。音として英語のニュースを聞いていると、音楽を聞いているようで、癒されるそう。「アメリカでニュースを聞くと、疲れちゃうんですけどね」。英語は、美月さんのリフレッシュの一つになっているよう。

[情報掲載日:2008.12/10]