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デキる女の仕事術
●今月のテーマ●
伝える力
ホントの気持ち、伝えていますか?

自分は何を言いたいのか 伝える中身を考え抜いて

 部長は私の希望をくんでくれない、人手不足を訴えているのに分かってもらえない…それは、あなたの本当に言いたいことが伝わっていないからでは。伝える力の基礎訓練について、山田ズーニーさんに聞きました。

取材・文/渡邊良子

自分という氷山にダイブして
自分の正直な思いを探り出す

 会議で意見を求められたとき。“本音は言えない、波風立てたくないし”と思ったこと、ないですか。でも、本当に言いたいことが言えたら、どんなにうれしいか。言いたいことがうまく言えず苦しむ人が多いのは、「自分の思いをアウトプットする教育がなされていないから」と、山田ズーニーさん。

 「偏差値の高い大学の学生が人前で一言も発せないかと思うと、心を揺さぶる話ができる小学生もいる。その差は、常に、小さく、かわいく、きっちり、自分の正直な思いを“伝える”ことをやっているかどうかなんですね」

 本当の思いを伝えるには、言葉の根っこにある「根本思想」をチェックする必要がある、とズーニーさん。「根本思想とは、自分の生き方や価値観です。言葉は、根本思想という巨大な氷山のほんの一部。どんな言葉にも、その人の根本思想がにじみ出てしまいます。“あ、この人、お世辞言ってる”って分かるのは、そのせい。ウソは人を動かしません。でも、根本思想と一致した正直な言葉は、相手に響く。自分の氷山にダイブして正直な思いを探し出すことが必要なのです」

目指す結果をイメージして“伝える”

 「勇気を出して、氷山から梅干しを出すように、本音の言葉を伝えてみてほしい」とズーニーさん。コミュニケーションの基本を聞きました。

1.正直は最大の戦略

 「1日1回でも、本当の気持ちを発信する。会議で、Aさんの提案がよくないと思ったのなら、“うーん、どうでしょうか。今、言葉にできません”というのもアリ。ウソは言っていませんから」

2.メディア力を高める

 「何を言うかより、誰が言うか。自分の伝える力=メディア力を高めるには、宴会の幹事や配布物係などの雑用をきっちりこなして、社内での信頼度を上げる。そして、コミュニケーションを通して、理解と共感を得る。“この人の話なら聞きたい”と思われる環境づくりをコツコツ続けることです」

3.意見+論拠で伝える

 「“明日の会議ですが、出張が入っています”だけのメールだと、受け取った上司は、“だからどうなんだ?”となってしまう。自分の答え(意見)を出し、その論拠(理由)・代案を述べる。相手の考える手間を省き、自分の発言に責任をもつことになります」

4.意志のある言葉で

 「“私なら、こうする”“私は○○するのが好きです”というふうに、自分の意志のある言葉で伝えましょう。特に相手の意見を否定する必要があるとき、有効です」

5.目指す結果を意識する

 「自分が理想とする相手の反応をイメージしましょう。引き継ぎ文書だったら、引き継いだ相手にやりがいを感じてもらうには?と考える。すると、どんな情報を、どんな順番で、どれだけ盛り込めばいいのか見えてきます」

 ただし、一方通行では伝わらないことを忘れないで、とズーニーさん。“伝える”に「相手理解」は必須です。

山田ズーニーさんがすすめる
さらに“伝える”ワザ
3つのポイント
1. 言いたいことは一つに絞って

話すにしても、書くにしても、時間や字数の制約がある。言いたいことは一つに絞る

2. 人間を主語にする

「当事業部は」ではなく、「私は」「営業の○○は」として、誰が言っているのかを明確に

3. メールは600字程度に

だらだら書いても伝わらない。1文は70字程度。これ以上なら2文に分ける

今月の達人

山田ズーニー(やまだ・ずーにー)さん

山田ズーニー
(やまだ・ずーにー)さん

文章表現・コミュニケーションインストラクター。岡山県生まれ。1984年、ベネッセコーポレーション入社。進研ゼミ小論文編集長として高校生の「考える力・書く力」の育成に尽力する。2000年独立。執筆のほか、講演、大学の講義、企業研修、テレビ講座、ワークショップなどで活躍中。特に表現教育のワークショップは、「言いたいことがきちんと自分らしい言葉で表現できる!」と全国各地で感動を生んでいる。著書に“伝わる・揺さぶる!文章を書く”“あなたの話はなぜ「通じない」のか”“考えるシート”、「ほぼ日刊イトイ新聞」に8年続く人気連載をまとめた“おとなの小論文教室。”など。インターネットラジオ「おとなの進路教室。」パーソナリティーを務める

山田ズーニーさんの
女力アップの秘けつ
月うさぎ

 “ズーニー”というのは、カシミール語で「月」を意味する言葉。インド・カシミール地方を旅したとき、地元の人に名づけられたのだそう。それにあやかって、最近、「月うさぎ」のグッズを集め始めた、とズーニーさん。「うさぎは“ツキ”を呼ぶ縁起もの。だから、月とうさぎの組み合わせは、さらに縁起がいいんです」

山田ズーニーさんの女力アップの秘けつ 月うさぎ
は育つ

 子どものころから便秘がちだったというズーニーさん。「臨床医の松生恒夫さんの“腸をパワーアップさせる「腸プラス」生活”という本を読み、本にあることを実践しているうちに、快腸・快便に。みなさんにも、それぞれ悩みがあると思いますが、あきらめなくてもいいんですよ」

は育つ

 3年前、顔にチョウチョ型のシミがあった、というズーニーさん。「フリーになって肌を構わなかったからかも。ちょうどテレビ出演もあったので、本気で肌の手入れを再開。美肌本もいろいろ読みました。顔に塗るもの、口に入れるもの、血のめぐり、筋トレ(表情筋)に気をつけた結果、今の肌に。肌も育つんですね」

は育つ

 引力によって、年齢とともにバストは下がる…。「そんなことない」とズーニーさん。「バストは水分と脂肪ですから、下から上に、外から内に、“お前はここの肉だ”と言い聞かせてマッサージすれば、“たれる”のを防ぐことは可能。46歳の私でも希望をもってプロポーションを開発中。何歳からでも育てられるんです」

[情報掲載日:2008.11/12]