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相手のアラ探しよりも、
よいところに注目する習慣を
相手が絡むと思い通りにならないことが多いもの。でも、仕事ではそうも言っていられません。依頼、相談、交渉などで、相手に気持ちよく動いてもらうには?
人材サービス会社を経営する笹川祐子さんは、「まずは、相手のよいところを探すことから始めて」と言います。
「私たちって人のアラを探すのは得意。でも、それではよいコミュニケーションは生まれません。人のよいところに注目するのを習慣にすれば、その人がよく分かって、好きになれる。そして、よいところを見つけたら、すかさずほめることが大事です」
OL時代、笹川さんは、上司に対して「今日のネクタイすてきです」「今日は一段と顔色がいいですね」といった言葉を欠かさなかったそう。「ほめられて悪い気分になる人はいませんよね。そのおかげか(笑)、私の持っていく案件には、すんなり決済が下りていました」
「ほめることは、相手に力を与える」と笹川さん。そして、「“この人にために頑張ろう、役に立とう”と思うようになる。自分のためよりも、誰かの役に立つことのほうが喜びって大きいですよね」
いい部下だった人は、いい上司になれる
相手をほめて“やる気”にさせるのを習慣にしていると、まるであいさつ感覚で伝えられるように、と笹川さん。「私は、20代後半ぐらいから、上司や社長はクライアントだと考えるようにしていました。だから、無理難題に応えるのは当たり前。そして、少しでも自分が仕事をやりやすくするためには、“サービス精神”を持って、コミュニケーションを惜しまないこと。今の若い人を見ていると、上司に自分のことを分かってもらおうという努力が足りない気がするんです。自分も上司も気持ちよく仕事ができるのがベスト。いい部下としてコミニュケーションがとれる人は、いい上司になれます」
では、後輩や部下とのコミュニケーションでは、どんな心がけが必要なの?
「いろいろな角度から相手を見て、その人のモチベーションがどこにあるのか、タイプによってアプローチを変えることが必要です。例えば、向上心が強いタイプなら、“この仕事を頑張ったらボーナスの査定が上がると思うよ”とか、感情で動くタイプなら、“あなたの気配りにはいつも感心してるの。今度のプロジェクトも、あなたならうまくいくと思う”とか。相手の立場に立って、どういうアプローチが相手の“やる気”を引き出す効果があるか、よく考えることですね」
上司でも部下でも、相手を一人の人間として認めることから、チームや組織の一体感が生まれる、と笹川さん。「“人を動かす”というより、“人に動いてもらえる”ように、自分の人格を磨いていくことが大切。いつも素直に、感謝の気持ちを持って、その思いを相手に伝えるようにしていれば、人から応援してもらえる仕事人になっていけると思いますよ」
笹川さんが信念とする
人を動かす極意
| 1. |
相手のいいところを見つけて、ほめることを毎日の習慣にする |
| 2. |
相手のタイプを見極め、モチベーションを高めるアプローチを工夫する |
| 3. |
人に動いてもらえるよう、自身の人間性、人格を磨いていく |
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