「マナーの基本は、空気を読めること」と諏内瑛未さん。「お酒の席であっても、その場の性質、メンバー、ポジションを把握して、それにふさわしい振る舞い方が必要です」と言います。
ただ、お酒の席は、周りも自分も、酔ってはめをはずす恐れが。大人の女性として振る舞うには、どんなことを心がければよいのでしょうか。
「まずは、自分を崩さないこと。周りよりすこし引いた目線で、平静を保つことです。酔って自分を見失うことがないように、“ここまで”というラインをしっかり決めておきましょう」と諏内さん。
スマートな振る舞いのためには、会が始まる前、終わった後の対応も大切だとか。「場所が和室なのか、いす席なのか事前にチェックを。和室なら、ブーツやタイトスカートは避けたほうがベターです。また、一次会で失礼したいときは、前もって幹事や直属の上司に伝えておきましょう。体調を理由にすれば、無理に引き止められることもありません。翌日上司に、お礼とおわびを言うことを忘れずに」
スマートに振る舞うコツは、しらふのときの気配りにもあるんですね。
上座・下座
「入り口に一番近い場所が下座、一番遠い場所が上座です。床の間があればそこが上座ですから、それを背にして座るのがその場のトップとなります。また、自分より目上の人が遅れている場合は、座布団をはずしてお待ちすること。あいさつする場合も座布団ははずします」
最初の一杯
「乾杯のビールは儀式のようなものなので、飲めない人も口をつけるふりをするのがベター。上司が飲めない場合は、“課長、形だけいかがですか”と声をかけて。また、上司が次の飲み物に変えてから、自分の分を注文して。お酌するときは、瓶の上に右手、下に左手を。逆手はタブーです。ラベルの位置は気にしなくてもOK。空いた瓶は、入り口近くの邪魔にならない場所に立てておきましょう」
食事のペース
「最初は取り分けて、後は各自にお任せしてよいと思います。ただ、遠くにあって取りにくいものは取ってさしあげる気遣いを。また、逆さばしは美しくありません。基本は取りばしです。食事のペースは、トップやメインの人に合わせるのが普通。あまり召し上がらない人には、“お口に合いませんか”とお聞きしても。お店の方と連携して、食事を出すペースを考慮してもらうとよいですね」
「お酒の席でも、基本はコミュニケーション。“おつぎしてもよろしいですか”“もっと召し上がりますか”など、会話のキャッチボールを」と諏内さん。大人の女性ならではの気配りで、みんなが気持ちよく楽しめるお酒を目指したいですね。