ユニークなオーケストラ老人が奏でる人生の音色「オケ老人!」

小説]著者:荒木源 出版社:小学館

 街をぶらりと歩いていたら目に留まった一枚のポスター。これをきっかけに、10年以上楽器に触れていなかった高校教師のぼくが、アマ・オーケストラの門をたたくことに。
 なんと待っていたのは老人たち。演奏とはいいがたい音を奏でる平均年齢が世界最高齢の「梅が丘交響楽団」(ウメキョー)に、「梅が丘フィルハーモニー」と間違えて入ってしまったところから、物語はスタートします。

 登場する70、80代のメンバーに懇願され、ウメキョーの指揮者になったぼく。一方で洗練された梅フィルへのあこがれが捨てられず、二重生活を送りながら、ロシアの有名指揮者の来日騒動を経て、話は日本とロシアの国家機密情報漏えい問題にまで発展していきます。

 テンポよく読ませる話の中で、キラリと輝くのはユニークな老人たち。彼らが奏でる音楽は、歩んできた人生そのままに純粋で豊か。ラストに向かうにつれ、文章からイキイキとした音楽があふれだすのです。

City Living | 10/01 10:15 | コメント (0) このエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.citywave.com/book/2008/10/post_298.html

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