希望も収奪の時代を描く『メタボラ』

小説]著者:桐野夏生 出版社:朝日新聞社

すっかりご無沙汰しております。
もちまきです。
ずっとずっと本をご紹介しなくてすみません。

いや〜、本読んでいるんですけど、
自信を持ってご紹介できる本が、なかなかなくって。。。

で、やっと見つけましたよ〜!
桐野夏生さんの最新刊!
メタボラです!

とにかくこの本、分厚い!
でも、読んでください! 
ずいずいと引き込まれていってしまいます。

沖縄を主な舞台に、
現代に生きる希望のない若者の青春の「よどみ」を描いた作品です。

記憶を失い、沖縄の森を逃げ惑う青年。
新陳代謝を意味する「メタボラ」の言葉通り、
主人公は人生を1度リセットされ、名前も金銭も持たない
無垢の状態で登場します。

沖縄というと、“陽光”のイメージが強いのですが、
この物語で描かれる沖縄は、とにかく暗いのです。

そして、物語後半の大きなテーマとなるのが、
低賃金で派遣労働に従事する若者のワーキングプアの問題です。

とにかく暗くて、読んでいてやりきれなくなります。
若者に明日への希望はあるのか?
そこにあるのは、絶望しかありません。

もちまき | 07/28 13:52 | コメント (0) このエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.citywave.com/book/2007/07/post_193.html

コメント

コメントしてください