痛々しいけど皆に知って欲しい『“It”と呼ばれた子 幼年期』

その他]著者:デイヴ・ペルザー 出版社:ソニーマガジンズ

この本は「幼年期」「少年期」「青春編」「完結編」と全部読みましたが、
特に衝撃が大きかった「幼年期」紹介しようと思います。
児童虐待…悲しいことに最近日本でもよく聞きますよね。
最近の親は…最近の若い子は…
待ってください。この話はデイヴ・ペルザーという人が子供時代の母からの虐待を乗り越え
そして書いた自伝です。
しかも私たちが生まれる前の話です。
各家庭で閉ざされていただけで、外部に秘められていただけで、虐待は昔から存在したのです。
これから母になるみなさん、今子育てに奮闘中のみなさんに是非読んで、考えて欲しいです。

私は、両親や周りの人から溢れるほどの愛情を注がれ大人になりました。
でも、自分の母親から“It”(それ)と呼ばれ、人間以下の扱いを受けて育った人もいるのです。
実の母親です。継母でもありません。
他の兄弟もいるのに自分だけ…
昔は幸せだった家族が、優しかった母が次第に壊れていくのです。
母親というのは子供にとって唯一無二、絶対的な存在です。
母親にどう扱われるかによって子供は自分の価値を判断してしまいます。
夫婦仲は悪く、父親すら見てみぬフリ。
無力な子供に何ができるでしょう。
母親にどんな仕打ちをされようと彼は希望を持っています。
昔のようにまた、母親が自分を暖かく抱きしめてくれる日を待っているのです。
その期待はことごとく裏切られます。
彼は母を恨む気持ちと母に愛されたい気持ちとで葛藤を続けていくのです。
痛々しく、読み進めるうちに苦しくてたまらなくなりました。
今お腹の中にいる我が子のことを想いました。
この子には絶対そんな思いをさせたくないと。。。
でも、誰もが皆、そうだったのかもしれません。
母親の気持ちの弱さの犠牲なる子供たち、きっと今も苦しんでいる子供がいっぱいいます。
そんな子供たちを救う社会の動きが高まってくれることを切に願います。

タナ | 07/14 13:30 | コメント (2) このエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.citywave.com/book/2007/07/post_186.html

コメント

私もコミック版で幼年期だけ読みました。

虐待や育児放棄のニュースを目にするたび、耳にするたびに、つらい気持ちになります。そして不思議な気持ちでもいっぱいになります。
どんな動物だって母性本能を持っていて、自らの子供を慈しみ愛するようにできているはずなのに、なぜ???

一番悲しいのは虐待の連鎖。
親からの虐待に一番苦しんでいたはずの子供が自分の子供に同じことをする例が多いと聞きますが、そういう負の連鎖はどこかで断ち切らないといけないと思います。
そのためには何が必要なのでしょうか。

まずは、苦しんでいる子供たちが壊れてしまう前に周りの大人が気がついて救いの手を差し伸べなければならないと思います。

同時に虐待してしまう親の心のケアも。
虐待を引き起こす人間を非難するのは簡単だけれど、これも病気だと認識して直していかなければならないのだと本人も周りの人間も社会も認識するべきだと思います。

 投稿者こまったちゃん。 :2007年07月15日 09:45

子供が可愛そうだった

 投稿者ハルト :2008年11月23日 22:48

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