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結局わからないまま『めぐらし屋』
[]著者:堀江敏幸 出版社:毎日新聞社
タイトルに惹かれて読んでみました。
驚いた事がひとつ。
何の先入観もなく文章を読むと
著者が女性だと思うはず。
それ程に文章が柔らかいのです。
読み終わって
著者の名前見て
「男?」と思ってびっくりしちゃいましたもん。
主人公の蕗子さんは
私のイメージの中では
「はなきゃべつひよこまめ」のリカさんのような
大人なのにちょっと頼り無いようなイメージの女性。
ほわわわわ〜ん、みたいな(笑)
蕗子さんの体調不良も
お父さんが何故完結していない
百科事典を売っていたのかも
黄色い傘の絵も
全てがわからないまま。
でも、物語に置いていかれたような嫌な感覚ではなくて
まぁ〜いいっか〜
という何ともゆる〜い気持ちにさせるのです。
文章の雰囲気を重視される方にはオススメ。
物語の起承転結やスッキリ感にこだわる方にはオススメしない
そんなお話です。
「わからないことはわからないままがいいんだよ」は名言!
この本を一言で表すとその言葉が一番しっくり。
何しろ、
え?そこで話が終わるの!!?
というぐらいのゆるさですから…
文章の余韻に浸りながら…
あ〜あ〜なんか、
毎日満員電車で通勤して、仕事して、家事をこなして
ゆったりした時間がないなぁ…
肩の力抜きたくなっちゃう(笑)
それにしても「めぐらし屋」とは
何て素敵なネーミングなんだろう!!
トリッピー
| 06/20 22:48
| コメント (1)
http://www.citywave.com/book/2007/06/post_177.html
コメント
堀江文学のファンです。この小説は毎日新聞の日曜版に連載されていました。なにげない日常の中に、穏やかな水面にふと小石を投げ込んだような、ゆるやかな波紋がこころのひだに広がって行くような感じで惹かれて読みました。しみじみと美しい言葉の余韻が残る文章でしたね。連載には版画家の清塚紀子さんが毎週挿絵を発表し紙面で文学と美術のコラボレーションを展開して読者を楽しませてくれました。77ギャラリーでの展覧会カタログに寄せられた小説家の文章も、26葉の美しい挿画もあざやかに感動を蘇らせてくれます。
投稿者パンダ :2007年07月19日 13:45
