“食”にまつわる4つの罪なお話『第六の大罪 伊集院大介の飽食』

ミステリー]著者:栗本 薫 出版社:講談社

大好きな作家の一人である栗本薫。
彼女はいくつものシリーズを執筆していますが、本格ミステリーシリーズとして人気を博しているのが「伊集院大介シリーズ」

毎回ご時世にあった事件で活躍してくれる名探偵伊集院大介ですが、その中でも初期の耽美な世界の事件とはうってかわって、あくまでもコミカルでシュールな世界を楽しめる一冊をご紹介します。

グルメなあなたも、探偵ものが大好きというあなたも、必ずやお楽しみいただけることと思います。

「Bon Appetit!」

では、4つのご馳走をご紹介しましょう。

アペリティフともいえる1話目は「グルメ恐怖症」
「グルメに殺される。しかもこれは計画殺人だ」と伊集院大介事務所に相談に来た男の話。
そんなことがありえるのか?と思いっきり疑心暗鬼になっちゃってください。
おかげで、旦那がコンビニデザートを買い込んでくると、すわ計画殺人か!と騒ぎ立てる近頃の私です(ウソです)

オードブルにしては、こってりとした2話目は「食べたい貴方」
宮沢賢治の名作『注文の多い料理店』を髣髴させるなんとも薄気味の悪いお話。
世界は広いなー(←この感想は我ながらどうかと思う)

メインディッシュは3話目の「芥子沢平吉の情熱」
救いのない虚しさを感じる秀作。
にしても、この薄ら寒さをメインディッシュに例えていいものなのかちょっと不安になったりして・・・。

デザートは舌にも爽やかな(←ウソ)4話目「地上最凶のご馳走」
1〜3話目までが短編なのに対し、こちらは中編。
ありがちなネタながら、さすが栗本薫!この設定は狂ってる!!(←褒め言葉)


デザートまでいただけば、きっとお腹いっぱい・・・

と思いきや、すでにあなたは伊集院大介渇望症
新しい伊集院大介を食べたく(読みたく)なっているはずです。
私の経験から言って、間違いありません。

その場合のオススメは伊集院大介デビュー作であり、第2回吉川英治文学新人賞受賞作でもある『絃の聖域』です。
長唄の家元一家を中心におこるオドロオドロした連続殺人事件。
これなら間違いなく伊集院大介渇望症にテキメン。
読み終われば、まず間違いなく伊集院大介中毒になっていることでしょう(笑)

こまったちゃん。 | 11/09 23:42 | コメント (2) | トラックバック このエントリーを含むはてなブックマーク
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コメント

私のツボに入っています、今回の内容。
グインは入っていけなかったけど
こっちのシリーズは好きです。

探して買ってこよっとBookOffで…

 投稿者keimarur :2006年11月12日 23:13

ふふふ・・・、ツボに入りましたか。
ぜひともお読みください。

この伊集院大介シリーズにしろ、僕らシリーズにしろ、魔界水滸伝にしろ、グインサーガにしろ、数々のやおいものにしても、やっぱり栗本薫ってタダモノではないですよね。

自らを「語り部」と言うだけのことはあります。

 投稿者こまったちゃん。 :2006年11月13日 00:49

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