| HOME > ヘルス&ビューティー > City健康ランド |

Q:最近、何かの拍子に口の中をかんでしまい、傷がつくことが多いのですが、原因は何でしょうか? 対策はありますか? (Y・Tさん/31歳)
食事をしていて頬粘膜(きょうねんまく)といわれる口の中のほおや下唇、舌などをかんでしまったときの、なんともいえない歯ざわりの悪さといったらないですね。ひどいときは、何回も、それも深めに切れて血だらけになることもあり、傷が歯とすれたりすると結構痛いですね。

あなたは食べ物を口の中いっぱいにほおばることをしていませんか。また、テレビを見ながらとかインターネットをしながら食べていませんか。口の中にたくさんの食べ物を入れこむことで、口腔(こうくう)の壁が歯に近づき、かんでしまうことがありますし、テレビなどに夢中になり注意力が低下することでかんでしまうこともあります。これらは病気とは関係ありません。まずは少しずつ食べるようにして、1食1食かむことに集中するようにしましょう。そして日ごろから、食事をしているときはかみ癖をつけないように左右バランスよくかむことと、慌てずに落ち着いてゆっくり食べることを、心がけてください。
医者に行くまでではないですが、太ったためにかむこともあります。肥満の場合には、下唇、舌、頬粘膜など対応する組織が咀嚼(そしゃく)時に入りこんで咬傷(こうしょう)を起こしやすいです。以前に比べて太ったという方は、ダイエットしましょう。
歯並びが悪い、入れ歯や治療後の詰め物(充てん物)が合わない、虫歯や親不知(おやしらず)歯が生えているなどの原因でかみ合わせが悪いために口の中をかんでしまうことがあります。このような方は、歯科を受診されることをおすすめします。特に義歯や充てん物による咬傷は、人工歯の形態、被蓋(ひがい)関係、咬合高径(こうごうこうけい)、人工歯配列の位置、歯軸の傾斜など補綴(ほてつ)学的な欠陥が原因になることが多いです。
口の中をかんでしまったときは、うがい薬(お茶や食塩水でもかまいません)でうがいして、刺激物をとらないようにする程度の対応で問題ありません。たいていは数日で自然治癒します。咬傷では、血腫形成や限局性腫脹(しゅちょう)を引き起こし、粘膜の角化や組織の増生などが認められますが、かんだぐらいでは口内炎にはなりません。口内炎ができやすい方は、普段から正しいブラッシングを入念に行うようにしましょう。そうすれば、口の中をかんでも口内炎はできなくなりますよ。
【回答】〆谷(しめたに)直人さん
医学博士。北里大学医学部卒業。獨協医科大学助教授。日本臨床検査医学会臨床検査専門医、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医、日本体育協会認定スポーツ医。専門は、臨床検査医学、予防医学、一般内科学
このエントリーのトラックバックURL: http://www.citywave.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2710