HOME >  ヘルス&ビューティー >  City健康ランド
 

City健康ランド

あくび

Q:勤務中にしょっちゅうあくびが出てしまうのですが、病気の疑いはありますか?(M・Sさん/31歳)

Answer

 あくびは「寝不足」や「退屈」などを象徴するものとされており、話を聞いているときや大切な会議などであくびをすることは、不謹慎で相手を軽視しているととられがちです。どうして眠くなってきたときや退屈なときにあくびが出るのかというと、脳の活動レベルが低下しているからなのです。眠気を感じるのは脳が疲れてきている表れなので、当然脳の活動レベルは低下しています。また、興味がある話を聞いている時は脳の活動は活発ですが、そうでなければ脳の活動レベルは低下してきます。会議中にあくびをしている人を見て自分もあくびが出たということを経験したことはありませんか? 「あくびがうつる」とよくいわれますが、実際のところはその場にいる人の多くが、脳の活動レベルが低下している状態にあるということなのです。

 あくびは呼吸運動の一種で、血液の循環が悪くなり二酸化炭素濃度が高くなると脳への酸素供給のために行われます。あくびをするときは、口を大きく開いて多くの空気を吸い込み、引き続いて素早く息を吐き出します。これは、空気を取り入れるとともに、口を大きく開くことであごの筋肉が強く伸ばされ、脳への刺激になるからです。ですから、出かかったあくびを無理に止めることは気持ちのよいことではなく、許される環境であるならば「あくびをかみ殺す」のはやめた方がよいでしょう。あくびの対策としては、深呼吸を一日に何度かしっかりするようにします。ゆっくり深い呼吸をすることで体内に酸素をいっぱい送り込むと、脳はスッキリします。

 あくびがよく出る原因としては、職場がビルの中にあり、窓は閉めっぱなし、冷暖房はつけっぱなしなどで職場の空気が汚染されている場合や、生活スタイルに問題があって十分な休息が取れていない場合などが考えられます。窓を数分間開けて適度に換気することや空気清浄機を取り付けることが対策として挙げられます。朝起きたときに疲れが残っていたり、寝つきが悪かったり、夜中に何度も目が覚めたりするようなことがある人は、十分な休息を取ることができれば、あくびとともにこのような症状も良くなっていきます。また、喫煙者は禁煙するようにしましょう。タバコの煙に含まれる一酸化炭素をはじめとする有害物質やニコチンによる血管収縮作用で血流が悪くなると、酸素やエネルギーが全身に行き渡りにくくなります。

 あくびは一般的な症状ですが、頻繁にあくびが出て止まらないときは、病気のサインであることもあります。例えば、心不全などで血流がうまく循環していない場合や、脳卒中の予兆、脳炎や舞踏病などの脳の疾患がある場合に、あくびを頻繁にすることがあります。また、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害でもあくびにつながります。もし気になることがあれば内科を受診して相談するとよいでしょう。

【回答】〆谷(しめたに)直人さん
医学博士。北里大学医学部卒業。獨協医科大学准教授。日本臨床検査医学会臨床検査専門医、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医、日本体育協会認定スポーツ医。インフェクションコントロールドクター(ICD)。専門は、臨床検査医学、予防医学、一般内科学

[ 神経内科 ] | 2007.07/25 10:00 | コメント (0) | トラックバック (0)

トラックバック(0)

このエントリーのトラックバックURL: http://www.citywave.com/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/2578

コメント(0)
コメントフォーム
 
 

コンテンツ内検索

最新の10件[一覧]

2008.10/22 10:30 (コメント:0/TB:0
下肢静脈瘤
2008.10/08 10:10 (コメント:0/TB:0
“怖い”肩こり
2008.08/27 10:00 (コメント:0/TB:0
ホルモン分泌の低下
2008.07/02 10:30 (コメント:0/TB:0
背中を引き締めるヨガのポーズ
2008.05/28 10:00 (コメント:0/TB:0
生理痛をのりきるためのヨガのポーズ
2008.02/27 10:00 (コメント:0/TB:0
口の中をかむ
2008.02/06 10:00 (コメント:0/TB:0
目の周りのけいれん
2007.12/19 10:00 (コメント:0/TB:0
口呼吸
2007.11/14 10:00 (コメント:0/TB:0
ピルの服用
2007.10/17 10:00 (コメント:0/TB:0
女性ホルモン

リンク