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Q:一日中パソコンを使って仕事をしているので、目が痛くなります。目薬をさす以外の対策はありますか?(M・Mさん/29歳)
コンピュータを使用するための表示装置であるVDT (Visual Display Terminal)の普及は、目にとっては大きな出来事といえます。
今日ではパソコン、ワープロ、テレビゲームなどのVDT操作に起因する眼精疲労を訴える人が激増しています。VDTを使った仕事は、長時間同じ姿勢になるため、首、肩、腕、手などの筋肉が緊張します。また、視線が常に画面とキーボードと書類の間を頻繁に移動するので、疲れやすくなります。その上、画面を集中して見続けるため、まばたきの回数がふだんの約4分の1に減り、目が乾きやすくなるので、目に負担がかかります。VDTを使った長時間作業により、目の乾きや疲れ、肩こり、イライラなど、目や体や心に影響の出る病気はVDT症候群(別名テクノストレス眼症)と呼ばれ、現代の新しい病気とされています。
VDT作業をするときの目をいたわるオフィス対策のポイントは、「無理のない姿勢」「適度な休憩」「適度な体操」「度の合ったメガネ」「早期受診」です。
画面は直射日光を避け、十分に明るく、照明が反射しない場所に設置します。いすに深く腰をかけて背もたれに背を十分にあて、履き物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とします。画面と目の距離は40〜70センチくらいに保ちます。画面を少し下に設置すると、視線が下に向かうので、目の乾きを防ぎます。画面に表示する文字の大きさは3ミリ以上とし、小さすぎないように配慮します。また、空調から出る風が直接体にあたらないようにしましょう。

タイマーを手元に置いて1時間ごとに5〜10分は休憩をいれ、遠くの景色をながめたり、目を閉じたりして目を休めます。適度な運動で体をほぐしたりすると疲れがとれるので、時々体操やストレッチをして、緊張をほぐしましょう。合わないメガネやコンタクトレンズは目を疲労させるので、度の合ったものを使うように心がけてください。
VDT作業は眼精疲労をはじめとするさまざまな目のトラブルを引き起こすだけでなく、深刻な目の病気へと発展する可能性があるので、異常を感じたら早めに眼科医に診てもらいましょう。
目に疲れを感じたときは、暑い夏なら冷たい水で絞ったタオルをあててクールダウン、冬なら温かい蒸しタオルをあてて目のまわりの血行をよくし、リラックスさせます。目の疲れは精神的なものも影響するので、タオルをあてたままゆったりした姿勢をとり、5分くらいはじっとしていましょう。目を休めるときには、冷やしても温めても心地よければ効果あり。ただし、目が乾いてゴロゴロするときは温めてください。
VDT症候群にならないために、普段から予防や対策につとめて、大切な目をいたわりましょう。
【回答】〆谷(しめたに)直人さん
医学博士。北里大学医学部卒業。獨協医科大学助教授。日本臨床検査医学会臨床検査専門医、日本内科学会認定内科医、日本医師会認定産業医、日本体育協会認定スポーツ医。専門は、臨床検査医学、予防医学、一般内科学
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